現代音楽舞台研究会とは

 

 20世紀後半から、ジョン・ケージやフルクサスの活動を経つつ、テクノロジーの発展とも相まって、新しい形の音楽舞台作品群(ミュージック・シアター)が、主に現代音楽の作曲家やメディア・アーティストにより創り出され、近年、このようなジャンルにとらわれない表現は、ますます多く見られるようになりました。しかし、そのような作品を分析的な視点を持って論じる場は、未だに大変少なく、芸術分野においてさえこのような試みはあまり認知されていないというのが実情です。この研究会ではそのような現代音楽作品や、関連する音楽・ダンスなどの音を使ったパフォーミング・アーツ、演劇・映像作品、伝統芸能等の視聴を行いつつ意見交換の場を設けることで、舞台における新しい音楽の可能性を探ってゆくと共に、舞台に対する思索を深め、新たな作品を生み出すための推進力としていきたいと思います。

   現代音楽に携わる作曲家・演奏家を中心としつつ、ダンスや映像・演劇など、音を使ったパフォーマンス作品の制作に携わる作家、演奏家、研究者等の積極的な参加を期待し、これらの音楽舞台作品のあり方を周知させていき、様様な企画を行っていきます。

 

 

 

                           代表   高山葉子

                           副代表 牛島安希子

From "The Day of Parallel" by Akiko Ushijima        

Photo by Ed Jansen